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世界史をテーマにした映画や、世界史上の事件に際して制作された絵画・音楽についてまとめてみました
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ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]

イタリアコメディアン界の至宝ロベルト・ベニーニの監督・脚本・主演の「ライフ・イズ・ビューティフル」は第二次世界大戦期のイタリアを舞台にしています。

まるでドイツ占領下のようだったり、強制収容所がイタリアにあったり、ご褒美の戦車はアメリカ製だったり、やや無理矢理感が見られたりしますが、主人公グイドの妻・子供に対する愛情表現の舞台としてわざわざ設定したようにも思われます。

笑いにあふれたコメディタッチの前半に対し、重い展開になる後半。その中でもユーモアを失わずに子供をはげまし、妻に対する愛情を伝えようとする主人公。放送をのっとるシーンや食堂から外に向かってジャック・オッフェンバックの「舟歌」を流すシーンは思いっきり泣けます。

「ボンジュール」の呼びかけ、「ショーペンハウアー」の意思の力、マリアの「キー」など、前半ちりばめておいた伏線を、うまい具合に回収しながらストーリーを展開していくやり方は見事だと思いました。


ロベルト・ベニーニ主演・監督「ライフ・イズ・ビューティフル」[DVD]
└ 全編を通して流れる音楽も素晴らしい。

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ヘンデル:《水上の音楽》から/《王宮の花火の音楽》 [DVD]

ヘンデルはもともとドイツのハノーヴァー選帝侯ゲオルグのもとで活躍していた宮廷音楽家でしたが、休暇を取ってイギリスに渡った際に成功を収め、そのままチヤホヤされながらイギリスにいすわってしまいます。

ゲオルグからの再三の帰国命令を無視して甘い生活にひたっていたヘンデルのもとに、女王アンが亡くなったしらせが届きます。そしてその後釜としてイギリス国王になったのがかのゲオルグだったわけです。

国王ジョージ1世として君臨するゲオルグからもちろん冷たい目で見られるヘンデルですが、テムズ川で国王の舟遊びの際にこの曲を献じ、友人たちの協力も会って、ヘンデルは許されることになります。

真偽のほどを疑われるエピソードではあるのですが、テムズ川上で、舟にのったオーケストラが演奏するこの曲を、ゲオルグの気分で聴くのも一興かと思います。


ヘンデル:《水上の音楽》から/《王宮の花火の音楽》 [DVD]

パトリオット コレクターズ・エディション [DVD]

題名(愛国者)からしてすでにアメリカ万歳的な予想が立ちますが、 内容もやはりアメリカ万歳です。

家族愛を絡めながら、独立戦争を描いていくそのストーリー展開は、見事としかいいようがなく、主演メル・ギブソンの細部にまで気の行き届いた演技、長男ガブリエル役のヒース・レンジャー等の充実した脇役、壮大な戦闘シーン、正確な時代考証など、どれをとってもすごい映画だと思うのですが、日本での知名度がイマイチと感じるのは気のせいなのでしょうか。

戦場に出かける時のベンジャミン・マーティン(メル・ギブソン)を見送る時のシャーロット(ジョエリー・リチャードソン)の目を閉じるだけの演技、炎につつまれた家から出てきてこちらに向かって歩いてくるベンジャミン・マーティンが一瞬横を向くシーン、ガブリエル(ヒース・レジャー)が口の中をインクで真っ黒にしてきたのを見たベンジャミンのちょっと眉をあげるだけのシーン、コーンウォリス将軍(トム・ウィルキンソン)がかかしを持って部下が入ってきた時にみせた動かない演技(と音楽)など、いいなあというシーンが満載です。

戦闘シーンの迫力もすごいです。イギリス軍って、ヨーロッパでの戦争でのクロスファイアの中もああやって胸をはって進軍していった話を聞いていましたが、実際に映画の中でどんなものだったかを見ると、ものすごいと感じます。


パトリオット コレクターズ・エディション [DVD]

1000ピース 民衆を導く自由の女神 10-1089

1789年の革命勃発に始まるお祭り騒ぎも、1815年にナポレオンが大西洋の孤島セントヘレナに島流しになることによって、終わりをつげました。

その直前に、各国首脳はウィーンに集まり、「フランス革命はなかったことにしよう」「すべてを革命前に戻して、そこで固定しよう」「自由主義とか民族主義とか言う不埒な考えは徹底的に取り締まろう」ということを決定しています。

その後のフランスは、ブルボン朝が復活し、弱気な兄ルイと勝ち気な弟シャルルの兄弟が相次いで国王となります。

そういつまでもおとなしくしているはずはないという各国の推測通り、やはり激動はフランスでおこりました。七月革命です。

この革命に際して、ロマン主義を代表する画家ドラクロワは、「民衆を導く自由の女神」で市街戦の様子を描きました。女神の左で銃を手にしたシルクハットの人物がドラクロワ自身であると言われます。

まあ、女神がこんな姿で現れたら、みんな導かれてついていきますよね。ちなみに、女神は最初正面を向いていたそうですが、あとからドラクロワが横向きに描きなおしたそうです。

1000ピース 民衆を導く自由の女神 10-1089
└ ジグソーパズルです

衝撃のショパン・コンクール・ライヴ 2

1830年、パリに激動が走ります。
言論弾圧を繰り返す国王シャルル10世に対し、7月下旬ついに暴動に発展していきます。
七月革命です。

革命はまもなくシャルル10世がオーストリアに亡命することにより成功し、 あらたに自由主義者で知られるオルレアン公ルイ・フィリップが王位につきました。

この時、実質的にロシアの支配下にあったポーランドでは、
11月に独立を求める革命が起こります。
これは一大事と祖国ポーランドへ向かおうとするショパンと引き留める友人たち。
結局、革命はショパンが帰る前にロシア軍によって鎮圧され、
やがてこのエチュード「革命」が作曲されました。
(ちなみに「革命」はリストの命名らしい)


ブーニン「衝撃のショパン・コンクール・ライヴ 2」

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